特定非営利活動法人 日本ハンザキ研究所のホームページ <事業の概要>
特定非営利活動法人 日本ハンザキ研究所の行う事業には、大きく分けて4つの柱があります。それらを以下に示します。
日本ハンザキ研究所の第一の目的であり、未だ解明されていないオオサンショウウオそのものに関する研究で、栃本理事長がかつてより継続して行っており、当研究所に所属する後継者が将来にわたって引き継いでいくものです。また、オオサンショウウオの生息環境に関する分野では、昨今減少しつつある産卵巣穴の人工による設置に関する研究があります。
栃本理事長が朝来市生野町黒川において、三十数年間にわたって続けているオオサンショウウオの生態の調査研究で、生野ダムから黒川ダムの約10kmの区間で、1350余の個体の登録を行っており、750個体にマイクロチップを挿入し、追跡調査を継続しています。さらに、兵庫県外でもアドバイザーとして調査・研究の指導的役割を担っています。
河川災害の発生などにより、オオサンショウウオの生息環境が劣化し、産卵に適した巣穴が減少しています。そのため、何箇所かにコンクリート二次製品の人工産卵巣穴を設けるなどして、技術開発に取り組んでいます。
自然とのふれあいが減少している子ども達へ学外でのフィールド学習の一環として、学校や子ども会などの活動の場を提供し、専門の講師による環境学習の実施、リーダーとなる人々の育成、フィールドの教材の作成、それらの実践としていろいろなイベントを行っていきます。これからの高齢者の方々の生甲斐づくりにも貢献したいと思っています。
研究所の側を流れる市川上流は、オオサンショウウオをはじめとした水生動物に関する環境学習の場であり、周辺の野山は陸上動植物の環境学習の場でもあります。地域の各専門の講師により、いろいろな教材を用いて学習会なども計画していきます。
イベントでは、四季の自然「あんこうミュージアム」をフルに活用したいろいろな事業を計画しています。自然好き、生き物好き、田舎好きのあらゆる年代層の人が参加できるようにと考えています。(イベントのページを参照)
私たちの掲げる趣旨に則り、自然環境の保全と復元をめざして、最新の情報の収集に努め、また新たに解った情報等も発信していきます。それらを通じて、自然と人間との共生の大切さを訴えていきます。
「あんこうミュージアムセンター」の整備は、これからです。皆様の力をかりて、少しずつ手作りを原則で進めていきたいと思っています。今後もより多くの方のご協力をお願いいたします。
当法人の2季の会誌を計画しています。創刊は今年9月、次刊は来年3月の予定です。
平成18年2月から月刊で発行している「日本ハンザキ研究所ニュース」は平成20年6月で第30号となっています。日本ハンザキ研究所及びその周辺における数々の出来事、各地の最新情報等を盛り込んだニュースです。
当ホームページを通じて、より多くの方に「日本ハンザキ研究所」の趣旨をご理解いただくとともに会員になり、当法人の活動に参加していただきます。
オオサンショウウオを通じて、自然環境の保全や復元等めざしている全国各地の多くの関係者の方々との交流を進めて生きたいと考えています。
全国的な観点に立つだけでなく、地域の発展のためにも、黒川地域や旧黒川小中学校に係わる人々の交流の支援も行っていきます。
オオサンショウウオの専門家が中心に立ち上げた、全国組織である「オオサンショウウオの会」は、オオサンショウウオの多産地を中心に全国持ち回りで実施されています。私たちも協力してまいります。