特定非営利活動法人(NPO法人)日本ハンザキ研究所 設立

『日本ハンザキ研究所』は
平成20年8月20日、特定非営利活動法人(NPO法人)となりました。

1、今日までの経緯

姫路市立水族館や島根県立宍道湖自然館の館長などを歴任され、平成17年に退官された栃本武良氏の私設の任意機関、「日本ハンザキ研究所」は、兵庫県朝来市生野町黒川の黒川小中学校跡を活用して、オオサンショウウオの調査・研究および環境学習施設として、また誰でも楽しめる「あんこうミュージアムセンター」として整備を進めており、公開を目指しています。

具体化は、平成17年の夏季から始まりましたが、それには、朝来市、生野支所、黒川自治会をはじめ、兵庫県八鹿土木事務所などの行政、NPO法人、さらには多くの企業の支援や協力を得てきました。そして、栃本所長の描く整備メニューのうち、宿舎、研究・会議室、展示室、資料室、図書室、水辺施設などが整備され、さらに最近、プールが県のオオサンショウウオ保護飼育施設として完成し、約70個体が一時飼育管理されています。

この平成18年と19年の二年間に、当施設を来訪もしくは利用した人は延べで、小学生など24団体、生物関係の学識者75名、行政関係者98名、マスコミ関係者44名、企業関係者205名と、約1800名に及んでおり、少しずつ知名度も上がり、その数は増加傾向にあります。

2、いろいろな課題への対処

栃本所長が、長年にわたり収集された、膨大な量の学術資料、関連図書、展示パネル、オオサンショウウオ民具などの維持管理費用、来訪者や環境学習を受け入れるための水槽や標本の維持管理費用、これらを収容している校舎の光熱費や通信費、さらには、配布資料の作成費、郵送費等々は、栃本所長の個人負担と企業や関係者からの寄付で何とか賄っていますが、費用は増加する一方で、人件費まではみられず、活動も所長の負担に頼るところが大きくなっています。

そして、何よりも現在整備途上の「あんこうミュージアムセンター」や、その運営母体の一翼を担う「日本ハンザキ研究所」の活動が、環境教育、学術研究、技術開発・技術指導などと、公共性や非営利性が強く、今まさに、特定非営利活動法人(NPO法人)として、しっかりした組織・体制を組み、必要経費を確保し、将来的には、行政に支援していただくべく、長期的な運営を見据えるべき時と判断するに至りました。

3、今後の方針と予定

「日本ハンザキ研究所」の法人化に伴い、オオサンショウウオを始めとした朝来群山に生息・生育する動植物の博物館としての「あんこうミュージアムセンター」の整備を進め、オオサンショウウオや自然環境の教材を作成し、朝来市内をはじめ兵庫県内さらには周辺の府県の小中学校の生徒を対象に、学外学習施設としても受け入れ可能な、施設とスタッフを整備する方針です。

全国のオオサンショウウオの研究者、教育関係者、行政の方々、一般の家族連れ、生涯学習を目指す高齢者クラブの方々など、幅広く受け入れられる施設を目指したいと考えています。

なお、平成20年4月19日に設立総会、5月に認証申請、8月20日に認証取得、同日に登記を行いました。


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